2016年1月22日金曜日

家族と囲む鍋料理


伊藤英子は鍋料理が大好きです。日本の数ある食事の中でも特に大好きです。それは、野菜がたくさん食べられること。お肉や、魚、魚介のうま味を一度の楽しめる事。いろいろな山車を使って、違った味の鍋料理を楽しむことが出来ることなどがあげられますが、一番の理由としては、たくさんの人と、一度に一つの料理を楽しむ事ができることではないでしょうか。同じ料理を味わう事で、不思議と一体感が産まれるような気がします。伊藤英子の家では、人が集まる時はきまって鍋料理をします。特にこれといって変わった鍋料理をするわけではありませんが、みんなで食べるとなんともいえない幸せな気持ちがこみ上げてくるから不思議です。伊藤英子にとってそういった感情が湧き上がる食事は、鍋料理なのです。最近も鍋料理をしました。その日はしゃぶしゃぶにしたのですが、甥っ子が一人でお泊りに来るというので、母と一緒に用意したのです。甥っ子が来た晩に、母と父と、私と、甥っ子とで鍋料理を楽しんだわけですが、いつもはその席に居た兄が居ない事が、伊藤英子を少し寂しい気持ちにさせました。兄は結婚したのでもう実家にはいないのです・・・いつも鍋をする時には必ずいた人が今日は居ない・・・いつもは楽しい鍋料理が、今日は少し複雑でした。母もはじめは、皆の鍋風景を写真に撮り、兄にラインするといっていたのですが、ラインする手を止め、こんな写真を送ったら寂しい気持ちになるかもしれないから、やめとこう・・・と独り言をいっていました。それがまたより一層複雑な気持ちにさせたのですが、兄は兄の家庭で、新たな鍋料理を楽しむのだな・・・と思うと、また少し寂しくも嬉しい気持ちになったのでした。

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