2017年8月7日月曜日

伊藤英子が気になるマンドリンミステリー


伊藤英子には、とても明かしたいミステリーがあります。それは、私のひいお爺ちゃんが残したマンドリンのことです。私のひいお爺ちゃんは戦争体験者です。ただ、今はこの世にいません。戦死したわけではありませんが、戦争で戦う内に結核にかかり、日本に帰国したのち結核病棟でその最後を迎えたのでした。そんなひいお爺ちゃんの遺品の中に、古めかしいマンドリンがありました。そのマンドリンがどこからどう経由して、ひいお爺ちゃんが手にしたのかが、伊藤英子をはじめ、私たち家族がとても気になるところなのです。ひいお爺ちゃんはマンドリン奏者でもないのに、なぜマンドリンを手にしたのでしょう?ひいお爺ちゃんは、戦争でビルマに行っていたそうです。その戦地でなにかしらのいきさつがあり、そのマンドリンを手にしたものか、もしくは結核病棟でだれかから譲り受けたものなのか?伊藤英子に関わらず、戦争を体験した人や、その遺族なら誰しもが、そんなエピソードの一つや二つ持っているものなのかもしれませんね。今日伊藤英子は、そのマンドリンを始めて手に取りまじまじと見ました。それは誰かの手によって、よく奏でられていたのでしょう。手が触れる部分の木が剥げ落ちています。そしてマンドリンの中央部に、蝶の絵が描かれていました。マンドリンのいきさつは、ひいおばあちゃんもなくなった今、本当に闇の中です。もし、いまはもう亡くなったひいお爺ちゃんに一度会うことが叶ったなら、マンドリンとひいお爺ちゃんとのいきさつを尋ねてみたいものです。

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