2018年4月28日土曜日

伊藤英子が学んだ扇子の使い方


皆さんは、着物を着たときにこんな疑問を抱いた事はないでしょうか?留袖を着たときに、どうして扇子を帯にさすのか?伊藤英子はずっと疑問に抱いていたのです。着付けを習い始めるまでは、腰紐などのような着物のアイテムの一つで、正式な場所にだけ必要なアイテムと、勝手に理解していたのです。がしかし、前回の着付け教室の時にまさに扇子の話があがりました。先生がおっしゃるには、扇子は末広がりで縁起がいいというだけでなく、場面によっては帯から抜いて使用するときがあるというのです。たとえば、留袖を着る結婚式の時ですね。新郎新婦の親御さんがご挨拶される時、扇子はだして挨拶します。また、結婚式に招待された側もまた、親御さんが扇子を抜いてご挨拶されたなら、こちら側も同じように扇子を帯から抜き取って、手に持ち挨拶をするのがマナーなのだといいます。扇子はただのお飾りではなかったのですね。ただ、伊藤英子が習っている着付けの先生がこうもおっしゃいました。最近では着物離れが進んでいるので、扇子を抜いてご挨拶されない方もいます。そんな時に、自分は扇子の知識があるからと、相手側が扇子を抜いていないのに、扇子を抜きご挨拶するのはまた少し違うように思うと・・・知識はあるにこしたことはないけれど、ひけらかすことではない。そうおっしゃった先生が、やはり伊藤英子は大好きです。人間として尊敬できるのです。素敵な先生に、着物を通して出会うことができた伊藤英子は、本当に幸せものですね。

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